†蔓薔薇人形館† rose'n'dolls 小さなビスクドールの工房
つるばらにんぎょうかん dolls
蔓薔薇に囲まれた小さな人形工房…
オリジナルの小さなビスクドールやアンティークのリプロダクションの製作をしています
伝統の技術を使った物語のある人形達…
参考になる書籍や便利な道具の紹介もしています
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2014.09.28 Sunday
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グリーンウェアのクリーニング
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鋳込みがすんだら、グリーンウェアのクリーニングです。
昔は鋳込みがすんだら、とりあえず素焼きして、それからせっせとクリーニングしていました。
しかし、その方法だと、パーツの破損が多く、かなり多めに鋳込まないと、目標の数、人形が完成しない…という事態が頻発してしまっていました。
なので最近は、グリーンウェアでほとんどクリーニングを済ませてしまい、ソフトウェアではあまりいじらなくなりました。
グリーンウェアの段階なら直しも効くし、破損したらその場でまた鋳込みなおせば良いだけなので…。
パーツも一体分ずつ揃えるので、余りパーツも出ず、効率的です。
ソフトウェアの段階での磨きも余りしません。
もともと、アンティークのビスクドールのちょっとザラついたような質感が好きなのです。
よく出来たアンティークの肌は、透明感がありながら、まるで産毛が生えているようなパウダリーな質感があります。
ジャーマンドールのジャンクなチープさも捨てがたいですし…。
いずれにせよ、ツルツルピカピカは好みじゃないので、余りしっかり磨いてしまうのもどうなのか…と試行錯誤しています。
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2014.09.26 Friday
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新しいルーター 鋳込み進まない
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今まで使っていたルーターが断線して、絶妙な角度で持たないと作動しなくなってしまったので、新しいのを買いました。
グリーンウェアに穴をあけるとき、ルーターで開けると、微妙な振動のおかげで破損が少ない気がします。
愛用している浅型万能トレー、作業中のパーツを入れるのにとても便利。いくらでも重ねられるし、内部の空間がきっちりと保たれるので、破損の心配なし。色が沢山あって、グリーンウェア用は緑、ピンクは絵付けなどと分けています。
小さいパーツの鋳込みに使っているシリンジ。細いのに、力も要らず、これも愛用しています。
寝違えたようで、首が回らないので、鋳込みが遅々として進みません。週末一杯かかりそうです。
AKガーデンまで2ヶ月をとうに切っているので、そろそろお尻に火がつかないとマズいのですが…。
ドールワールドリミテッドまでおよそ2ヶ月ですねー。余裕かましてる場合じゃないみたいです。(焦)
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2014.09.24 Wednesday
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人形作りへの導き 観音様
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子育て中の事だったと思います。
まだ、自分のすべき事がはっきり見えていなかった頃、観音様の夢をみました。
仏教の事なんて詳しくないし、観音様についても良く知らないのですが、何故か見た瞬間、観音様だとわかりました。
身の丈30センチくらい。
空中に浮いていて、後ろにもうちょっと小さなおつきの天女がいます。
透明なのですが、表面がオレンジ色に光っていて、ちょうど溶けたガラスのようです。
願い事をする時は、眉間に意識を集中しなさいと言われました。
そして自分の肘の内側から何かがぽろっと出たのを感じ、袖口からころりと出してみると、五センチくらいの軽石で出来たこけしのようなものでした。人が祈るためには、何か目印のようなものがあると、念じやすいのだということを表したのだと思いました。
人形を作ろうと決める1つのきっかけとなった出来事でした。いつかあの観音様のお姿も表してみたいです。
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2014.09.20 Saturday
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ビスクという素材
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私は人形を作るのに主にビスクを使っています。
原型をオーブン粘土で作る
原型を基に石膏型を作る
型にスリップ←泥状の磁器のもと を流し込んで、型どり
低温で焼成←素焼き 柔らかいので削ることが出来ます
素焼きのパーツを綺麗にクリーニング
綺麗になったパーツを1200℃で本焼き←いわゆる瀬戸物 になります
本焼きを済ませたパーツをチャイナペイント←ガラス質の絵の具 オイルで溶いて使います で彩色
ペイントを済ませたパーツをペイントにあわせた温度で焼成←ペイントが焼き付きますので、普通の状態では消えたり変色したりしません
組み立て
衣装
完成
ざっと説明するとこういう行程なのですが、鋳込んでからペイントが終わるまでがビスクに関わる部分です。
今回、イージースリップで鋳込んでみて、自分はずいぶんビスクに助けられているな…と実感しました。
本焼きで滑らかになる表面。多少表面処理が下手くそでも、焼くと滑らかになります。
上手く焼けた時の生地の透明感。カラースリップで焼けば、表面に着色しなくても、何とも言えない肌色になります。
そして何より、素材としての永続性。焼き物そのものが持つ存在感。歴史。ナチュラル感。
人類が火を得てから作り続けて来た焼き物、その歴史の延長上に位置するビスクの力強さに本当に助けられています。
私の居住地には貝塚がたくさんあり、小学生の頃、良く土器を掘りに行きました。
あるとき、碁石そっくりの形状の土器をみつけたのですが、その表面に、くっきりと指紋が残っていました。その指紋に自分の指を重ねてみると、当時の私よりかなり大きな、大人の指紋でした。何千年も前の人が確かにこれを作ったんだ、とその人の実在をリアルに感じ、何とも言えない衝撃を受けました。それがこんなにくっきり残っているなんて、土器って凄いなーと思いました。まるでタイムカプセルみたい…。
私の焼き物に対する憧憬はこのときうまれたのだと思っています。
逆に、イージースリップや石塑粘土やサーニットで人形を作っている人は本当に凄いなと思います。
私もビスクに甘えないで、きちんとした造形や表面処理をしなければいけない素材にも今のうちに挑戦しておかなければいけないなと思いました。イージースリップ、難しいです。こんな小ちゃいの無謀だったかもしれません。何とかみられるレベルまで仕上げられると良いけど…。
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2014.09.18 Thursday
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ナナフシコをモデリングキャストで抜いてみました
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ナナフシコをモデリングキャストで抜いてみました。
ちっこいのでクリーニングがなかなか進まず疲れましたー。
一日かかって2体が途中までしか磨けませんでした。
これから着色しますが、一旦つや消しを吹いてからの方が良いのか迷い中。
パジコの社長は油絵の具でペイントするのを勧めてくれたのですが、手元にないので、アクリルでやってみるか、もしくは油絵の具を買おうか迷い中。
土曜日にユザワヤへ行くので、それまで、同じモールドでビスクのキャスティングを進めようと思います。他に、ビスクを抜くべき型が2組あって、そもそも石膏型作らなきゃいけない原型がまだ2体あるのです。
冬のイベントに間に合うのか???
昨日は一日がかりで作業場の片付けをしたのですが、買ったはずの精密ノコがどこを探しても出てきません。確かに通販で買ったような気がするのですが、幻だったのでしょうか?
あと、一体しかビスク化してない人形の原型を探しているのですが、その子も行方不明…。
私の作業場、四次元空間につながっているらしい…。
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2014.09.16 Tuesday
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ドールショウ41秋 お買い物
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まずはLUPINさんのグラスアイを買いに…。今後半年くらいの人形の目になりますので真剣です。
AKIさんオリジナルのユノア互換のヘッド。素敵なお顔立ちで、入っているグラスアイも不思議な色合いで引き込まれました。色合いもセピア調でヴィクトリアンな衣装が似合いそう…。
ユニバーサルプーヤンさんの企業コラボドール。
衣装、リュック等、リアル商品の人形版という事で、超絶技巧のミシン縫いに目眩がしそうでした。
素体のお話等お聞かせ頂き、ワンフェスへのモチベーションがますます上がりました。
たっきーさんのブースにもお邪魔して、写真を撮ったはずなのに、何故か写真が保存されていませんでした(泣)
ウサギさんが素敵だったのです。ジェントルマンのフェルトウサギさん。たっきーさん、ゴメンナサイ。
会場で次回のドールショウの申し込みをしっかり済ませてきましたので、ドールショウ42【冬】は参加出来ると良いなと思います。
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2014.09.14 Sunday
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AK-GARDEN【7】参加決定しました
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AK-GARDEN【7】参加決定しました。
イベント名:AK-GARDEN【7】
2014年11月16日(日)11:00〜16:00
会場 東京都産業貿易センター浜松町館4F全室
内 容:可動キット、ガレージキット、ドールハウス関連商品、
人形等の洋服、ディオラマ関連商 品、ペーパークラフト、服 飾小物、
オプションパーツ等の立体創作物の展示即売会
小さな可動のドールのイベントです。回数を重ねるごとに衣装やアイテム等が増えているように思います。
他では手に入らない、1/12のお人形用の色々なアイテムが手に入りますよー。
†蔓薔薇人形館†は1/12のビスクドールと、カスタム可能な素材の1/12ドールを出せれば良いなと目論んでいます。
浜松町での人形イベントも、あと何回と数えられるほどになってしまいました。ぜひ、お誘い合わせの上お越し下さい。
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2014.09.12 Friday
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石膏型作り
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昭子ちゃんの石膏型を作っています。ベビーちゃんのすぐあとに作ったので、型どりブロックをきちんと洗わないで、作業に突入してしまいました。すると、油土や石膏のかけらが挟まって、ブロックがぴちっとあっていなかった隙間に流した石膏が入ってしまい、漏れたりして、悲惨な事に…。急がば回れって本当ですね。しかし、今回、型どりブロックの裏側に入り込んでしまった石膏は、ルーターに細い砥石をつけてほじくると簡単に取れる事を発見しました。転んでもただでは起きません。気もちいいほど簡単にぽこぽことれます。型どりブロックは一回使うごとに洗濯ネットに入れてタオル等と一緒に洗濯機で洗ってしまいます。離型材のベタベタや、石膏のかす、油土など全部落ちてさっぱりします。干す時は袋のままぶら下げます。
評価:
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GSIクレオス
¥ 392
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コメント:石膏型を作る時に使います
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2014.09.10 Wednesday
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ワンダーフェスティバル2015[冬]参加決まりました
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ワンダーフェスティバル2015【冬】当選いたしました。
昨年と同様、成人ゾーンでの出展ですので、申し訳ないのですが、18歳以下の方にはご覧いただけません。あしからず。
衣装が着脱可能なビスクドールでの出展ですので、念のため成人ゾーンで申し込んでいるのですが、女性の鑑賞にもたえる健全なヌードですので、よろしければ勇気を出して足をお運びくださいませ。
ワンダーフェスティバル2014【冬】の大雪には難儀しましたが、参加するだけのことはあるイベントです。
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2014.09.09 Tuesday
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お師匠さんのこと
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お師匠さん橋本清にコヤーラ展の報告の電話をしました。
湧いて来た野望の話などをして、こんど次回作の設計図をみてもらいにゆくことになりました。
尊敬する先生は他にもいますが、橋本清先生は私が唯一師匠とあおぐ人であります。
橋本清師匠のすごいところは、人形だけでなく、作るもの全てが美しいこと。生活に必要な様々なものを改良したり、作ったりしてしまうのですが、その全てに、用の美に加えて、エレガントな美しさがあるのです。それも決して嫌みでなく、使いやすく、かつ綺麗なのです。師匠がいつも使っているナイフ、美術館にあってもおかしくないような美しさなのですが、そういうのを普通に使っているのです。カッコいい。
師匠のお人形の眠い子ちゃん。お客さんに何度も拉致られそうになるほど、魅力的なお人形。本棚でいつもは眠っていて、ゼンマイを捲くとぱっちりと眼を開けて、またゆっくりと眼を閉じて寝てしまいます。
師匠手作りの家具等に囲まれて、目立ちすぎず、実に自然にお家にとけ込んでいて、本当のお人形ってこういう扱いを受けるべきなんだなと見るたびに思っています。
師匠のお気に入りの眠い子ちゃんが出来てしまったからなのか、お師匠さん、新作を全然作っていません。
人形を作るのはやはり相当なモチベーションがないと難しいようです。
ドールワールドフェスティバルに毎回招待されているのに、何故か参加せず。
来年は一緒に参加しましょうと熱烈お誘いしたので、もしかしたら師弟参加が実現するかも…。
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